2006年辺りから導入されてきた1円パチンコや2円パチンコですが、これら安貸しパチンコが何故これほど増えてきたのでしょうか?私なりの見解を書いてみたいと思います。
2004年に出た基準機で499分の1を上限とする爆裂機が登場し、この頃パチンコはギャンブル性の高い機種がメーカーから次々に出てました。
代表的な作品はCRフィーバー大ヤマト2でしょうか。
規制が変わり新基準機が発表された時は、かなり焦った記憶があります。
499分の1機種が出る前は、360分の1、確変50%、時短100回転というスペックが一般化しておりました。
私の立ち回り店のメインは42玉ということもあって初当たり確率が悪くなればなるほど「持ち玉比率」が落ちるので1日の期待収支も悪くなりますし、当たりをひけず、夕方に持ち玉なく早退ということになる確率が上がってしまうのです。
パチプロですら嫌気していた「爆裂機」の登場で一般客のギャンブル性は上がり、より中毒者を輩出したのだと思います。
パチンコホールに来る客の大半はお金を増やしたい、と思っているので一撃で10万近く勝てる台があるとすれば、それはもう人気化します。
しかし、これが良くないのです。
「パチンコ依存症」という言葉が社会現象化し、ギャンブル性が高く一撃で逆転できる可能性があるためにのめり込む人が、増えすぎたのです。よくドル箱で台をどついてる客をみかけたものです。
その隣で爆発などしてしまうと、負けてる人に刺されるのではと恐怖も感じたことすらあります。
そのため借金がかさみ、多重債務者が出たり、首を吊ったり、家庭を顧みず車内に子供を放置して死亡させてしまったりと色々な事件が起こりました。
そういうこともありギャンブル性の高い機種にずっと客が絶え間なくついて、人気が長持ちするはずもなくパチンコ離れが起きてしまいます。
そして、客が減ったこともあり空き台にしておくのが勿体なく少しでも客をつけようと模索します。
そこで出たのが、少ない投資額でパチンコを打って楽しんでもらおうと一部のパチンコ屋が「ワンパチ」なるものを始めだしてました。当時はまだ「イチパチ」という名称より「ワンパチ」という名前で呼ばれてました。
いつから「イチパチ」という名前の方が定着したのかは覚えてませんが。
導入当初はさすがに貸玉1円ということは、単純に利益が4分の1になってしまうので、ホール側は迷ったとこだろうと思いますし、1円にすることに抵抗があり2円でも半額なので2円も客がつくのではと考えたホールも多く「2円パチンコ」を導入する店も結構多かったです。
打ち手もいきなり1円というのはちょっと・・・とおもうはずです。
それまでずっと4円で負けてきたのに1円で勝っても、あまりうれしくなく2円ならと初めの方は2円パチンコの方が客付きが良かったと思いますがこれもうまくいきません。
2円は4円の半分の投資額なので、打ち手にとって余裕が生まれるかもしれませんが、ホール側はただでさえ利益が半分になるのを嫌い、できるだけ4円に近い利益を取りたいのか、釘調整を超ぼったくりといえるような極悪調整にする店があとを絶ちませんでした。
これでは投資額が半分といっても、デジタルは止まった状態が長く、金は結局減るといった具合で2円パチンコも客離れがあいついでました
1円パチンコも同じようにぼったくり調整が多かった出始めでしたが、2円の方がひどかったように記憶してます。
そして、2円から1円に流れる客が多かったように思えます。
最近行ったホールでも1円と2円を専門で営業しているところがありますが、2円ガラガラ、1円はまあまあ稼働といった感じです。
その店も2円の釘調整より1円の方を甘く使ってました。これでは2円パチンコで勝とうというのは厳しいものがあります。
2円でも勝てないのだから、その半額の1円ならまだ少ないお金で遊べますし、減るお金の早さも緩やかなので打ち手もいままで4円で減ることを考えれば長く遊べるということで1円の方に流れていったのだと思います。
それからは0.5円パチンコなども出てきて、どんどん安く打てる時代になってきました。
パチプロ視点でいうと1円パチンコが出てきた時というのは、かなりの危機感を感じたものです。
そうですよね、パチプロとパチンコ店の利益になるには「たくさんお金を落としてくれるお客様」あっての収益です。4円の4分の1の1円パチンコともなると4円で1人負けてくれていたのが1円なら4人同じだけ負けてくれないといけないのですから。
今後も4円パチンコが減り、安貸しパチンコが増えてくることだろうと思います。
プロにとっては厳しいでしょうが、勝ち方のわからない一般客にとっては少ない投資でパチンコを打てるのですから、パチプロより一般客の方が圧倒的に多く、どちらにニーズがあるかと考えると将来もこの流れが続くことが予想されます。
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